授業レポート
教材を活用した授業実践事例
エネルギー×環境にやさしい交通~電気バス編~ モデル授業
- 実施校
- さいたま市立美園北小学校
- 実施日時
- 2024年1月22日 4校時
- 授業者
- 横須賀 篤 教諭
- 教科・科目
- 理科
- 実施学年
- 6年1組
実施内容
生物と環境 「二酸化炭素を減らす電気バス」 (電気バスの取り組みをさぐろう)
炊事や入浴ではガスを燃料にしたり、乗用車やトラックなどの輸送機関では石油を燃料にしたりしている。太陽光発電や風力発電を利用して、二酸化炭素の排出を減らす取り組みが行われているが、主たるエネルギー源はガスや石油のような化石燃料の比率が高い。この単元では、小学校で今までに学んだ内容をもとに、人と水や空気との関わりを調べる。二酸化炭素と地球温暖化に目を向けさせ、環境を大切にするための具体的な事例を紹介する。
地球規模の環境問題として、二酸化炭素排出量の削減が求められている。主たる排出源は、化石燃料を利用する火力発電や運輸機関である。二酸化炭素排出削減のために、自動車業界ではEV化が進められているが、一般の乗用車以外にも公共交通機関での利用が求められている。 この教材では、関西地区のバス会社を事例として、電気バス導入の経緯を具体的に紹介しているので、本映像教材を利用することにより、理解させることができる。
- 二酸化炭素を減らす取り組みに関心をもつ。
- 二酸化炭素を少なくできれば、地球温暖化を防ぐことにつながると考えられる。
- 二酸化炭素をださない交通手段を利用すれば、地球環境に良いことが分かる。
授業概要
導入(10分)
- 公共交通機関とは?
- 地球温暖化の原因は?
- 公共交通機関(電車・バス)で取り組まれている公共交通機関の事例の紹介
電車…LRT(ライト・レール・トランジット)
バス…天然ガス、ハイブリッド、電気バス
資料・備考
オリジナルのパワーポイントを用意
展開(25分)
資料・備考
映像の視聴時間は約12分
ワークシートに、児童と問答しながら整理していく
資料・備考
ワークシートの配布
まとめ(10分)
授業で使用した資料
「生物と環境」
ワークシート
File005:エネルギー×環境にやさしい交通
~電気バス~
授業を実施して
授業中の児童の様子(反応)
- 地域の特性として自家用車の利用が多く、公共交通機関のバスの利用が少ない。しかし、バスをみんなで利用することが地球環境によいことに気づくことができたため、本教材を利用したことは有益でした。
- 昔、幹線道路のそばは排気ガスの臭いがひどかったが、最近は技術の進歩で排気ガスの臭さが感じられにくくなっている。このことが、化石燃料を利用した車の二酸化炭素排出が体感できない原因だと思われる。
- バス運転士不足、人口減少は、公共交通機関の存在を危うくしている。この解決策としての電気バスを学ぶことは、とても必要だと理解できた。
「THE POWER OF ELECTRICITY ~電気の力で、未来をつなぐ~」教材の活用について
教科書の発展として紹介されている内容を紹介するために教材を作成することは、手間がかかる。この「THE POWER OF ELECTRICITY」シリーズは、日本の取り組まれている最新の情報を提供してくれる。また、画面には必要なキーワードが表示されたり、仕組みが図版で説明されたりと、とてもわかりやすい。
地球環境を意識しながら、食料生産、水族館、下水処理、公共交通機関と話題が広く、とても有効な教材であると考える。
授業実施後の児童の学習感想
二酸化炭素をださない=環境に配慮しているだから、とても近未来感があり自然をキズつけないのでいいと思いました。こういった環境に配慮しているバス1台でとても環境が守られていることにすごいびっくりしましたが、とてもすごいと思います。こういったバスが増えてほしいなと思いました。
色々進化をしているのですごいと思いました。最初はガソリンで揺れたりしていたけれど、このバスは電気なので揺れずに環境にやさしいので最高です。これからももっと進化していってどんな生活になるのかが楽しみです。
バスにも電気で走る二酸化炭素が発生しないバスが出来たのがすごいと思いました。他人事とせず、自分たちでも意識をして生活できるようにしていきたいです。
バスだけでこんなに二酸化炭素が出ていることが分かりました。そして電気は環境にいいことも分かり電気が人の生活にかかせないということが考えられました。
今まで普通にバスを乗っていたけど、バスの中にも脱炭素の為に電気で動いたりすることで二酸化炭素の実質0を目指していることをあまり知らなかったので今回で少し詳しく知ることが出来て良かったです。