授業レポート
教材を活用した授業実践事例
エネルギー×食料の安定供給~野菜工場編~ モデル授業
- 実施校
- さいたま市立美園北小学校
- 実施日時
- 2022年6月15日 3校時
- 授業者
- 横須賀 篤 教諭
- 教科・科目
- 理科
- 実施学年
- 5年4組
実施内容
植物の発芽と成長 野菜工場は電気で動く (野菜工場のひみつをさぐろう)
植物の発芽と成長の条件について、予想を立て調べる活動を通して理解を図り、実験に関する技能を身に付けるとともに、主体的に問題を解決する態度を育成する。
児童はこの単元を通して発芽と成長の条件を学ぶ。実際に行われている農業でも、発芽と成長の条件を応用して栽培している。農業は食料生産の一翼を担う仕事であるが、世界規模での人口増加により、重要な社会問題になっている。しかし、農地の拡大は思うようにいかず、気候も不安定である。その解決方法の一つとして、工場で野菜を育てる試みが行われ実用化されてきた。エネルギーを有効活用した野菜工場は、今後の大切な農業生産の一翼を担うと考えられている。野菜工場の見学は難しいので、本映像教材を利用することにより、理解させることができる。
- 発芽には、水、空気、適当な温度が必要なことを、実験を通じて理解する。
- 成長には、光や肥料が必要なことを、実験を通じて理解する。
- 種子には発芽に必要な栄養が含まれていることを知る。
- LED照明や液肥を利用した人工的な環境で、植物が成長できることを資料を通じて理解する。
授業概要
導入
- 発芽→水、空気、適当な温度
- 成長→光、肥料

展開
資料・備考
映像の視聴時間は約12分

ワークシートに、児童と問答しながら整理していく
資料・備考
ワークシートの配布


まとめ
児童用資料の配布
映像の補足として児童用資料を配布

授業で使用した資料
授業を実施して
授業中の児童の様子
5年生になって3ヶ月。理科も5年生らしい単元を学び始めた時期です。ちょうど「種子の発芽と成長」を終えた時期でしたので、単元の復習にもなりました。この動画で初めて野菜工場の取り組みを知る児童も多く、児童達は集中して映像を見ていました。
「THE POWER OF ELECTRICITY ~電気の力で、未来をつなぐ~」教材の活用について
最先端の話題を取り上げているので、学校関係者に広くお勧めしたい内容でした。また、映像内のキーワードの提示も大きくはっきりしているので、伝えたい内容が伝わり、児童達も動画の世界に引き込まれていました。
SDGsとの関わりについても取り組み内容と組み合わせて紹介することで、理解しやすい構成となっています。
授業実施後の児童の学習感想
このようにみんなの生活が進化していくにつれて、レタスの育て方とコンピューターで、安全に食べられる工夫をしていることがわかりました。
レタスを土ではなく水を使って育てていることやコンピューターやLEDライトなどを使って育てていてすごかったし、収穫はちゃんと人がやっていて安心して食べることができる工夫していてすごかったです。
私は工場のいきいきとして青々しいレタスを見てびっくりしました。害虫や菌が入らないだけで大分違いがでてくるのですね。SDGsにちかづけて話していたところもよかったし、何よりわかりやすいと感じました。
工場で野菜を作っていることは知っていたけどSDGsとのかかわりがあることは知らなかった。工場で野菜を育てるよさや、レタスを育てるためにコンピューターを使っていることや、最後は人の手で確認していることを初めて知った。
農家の人がだんだんすくなくなってきて野菜工場ができて負担を減らしSDGsにも多くかかわり、野菜工場はすごいなぁと思いました。
電気で野菜を作ったり工場でも生産できることになってきたりしているので、とてもいいなと思いました。そして電気をすてないために夜に電気をつかう工夫もすごいな~と思いました。